江戸切子職人インタビュー その3│硝子工房 彩鳳

江戸切子職人インタビュー その3│硝子工房 彩鳳

江戸切子職人インタビュー
吉川太郎が語る創造への情熱と江戸切子の現状

1. なぜ江戸切子職人になったのですか?

吉川: 大学を中退した後、元々ものづくりが好きだったこともあり、何か手に職をつけたいと考えていました。そんな中で、江戸切子の世界に出会い、その美しさや職人としての仕事に惹かれて、この道を選びました。伝統的な技術を活かしながら、自分の手で何かを生み出すことにやりがいを感じています。

2. 江戸切子の魅力を教えてください

吉川: 江戸切子の魅力は、その美しさと実用性にあると思います。繊細で複雑なカットが光を受けて美しく輝きますが、それだけでなく、実際に日常で使える器としての機能性も兼ね備えているところが素晴らしいです。美しいだけでなく、生活の中で楽しめるところが江戸切子の魅力だと思います。

3. 個人的に好きな商品や文様を教えてください

吉川: 私が特に好きなのは、「蜘蛛の巣」の文様です。この文様は、繊細さと強さが共存するデザインで、自然の美しさと緻密さを感じさせてくれます。蜘蛛の巣のように張り巡らされたカットが、江戸切子ならではの複雑さと美しさを見事に表現しています。

4. 江戸切子を買いたいお客さんに商品を勧めるなら?

吉川: 正直なところ、今は特にお勧めしたい商品がありません。自分が手掛けている商品に対して、まだ強いこだわりや情熱を持てていないのが現状です。ただ、今後、自分が本当にやりたいと感じる商品を作り上げ、それを自信を持ってお客様にお勧めできるようになることを目指しています。その時が来たら、ぜひ手に取っていただきたいです。

5. 最近の江戸切子についてどう思いますか?

吉川: 最近、江戸切子は少しずつ盛り上がりを見せていると感じます。新作展が銀座で開かれるなど、伝統工芸としての注目度が高まっていることは喜ばしいことです。これからも、伝統を守りつつ新しい挑戦ができる場が増えていくことを期待しています。

まとめ

インタビューを通して、江戸切子に対する率直な思いや職人としての現在の立ち位置が伺えました。彼の手から生み出される作品が、今後さらに進化し、多くの人々に愛されることを期待しています。江戸切子の美しさと実用性を両立させた作品が、生活に彩りを与えてくれることでしょう。

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