江戸切子職人インタビュー
山田のゆりが語るガラスへの夢と江戸切子の魅力
1. なぜ江戸切子職人になったのですか?
山田:私の幼い頃の夢は「ガラス屋さんになること」でした。ガラスそのものに対する興味は、子供の頃からずっと変わらず、その後、東京ガラス工芸研究所で様々な技法やデザインを学びました。そして、数あるガラス工芸の中で最も心を奪われたのが江戸切子でした。その美しさに魅了され、技法を追求したいという思いが強くなり、江戸切子職人の道を選びました。
2. 江戸切子の魅力を教えてください(他人におすすめするイメージで)
山田:江戸切子の魅力は、まるで宝石のようにキラキラと輝く点です。その輝きは、伝統的な技法で外側を削ることによって生まれます。また、江戸時代後期から伝わる伝統紋様の奥深さも魅力の一つです。たとえば、カットが滑り止めとして機能するなど、実用性も兼ね備えています。江戸切子は、日常の中で手軽に使えながらも、使うたびに華やかな気分にさせてくれます。そして、何よりも手作りならではの温かみがあるところが、江戸切子の持つ特別な魅力です。
3. 個人的に好きな商品や文様を教えてください
山田: ミツワ硝子の商品はどれも魅力的なので、一つを選ぶのは難しいですが、特にM-898の表現はとても好きです。このデザインは、根本さんが手掛けたものですが、その繊細なカットと色の美しさが際立っています。また、私が好きな文様は「菊繋ぎ」です。この文様は、華やかさと繊細さが見事に融合しており、江戸切子の伝統と美しさを象徴しています。
4. 江戸切子を買いたいお客さんに商品を勧めるなら?(商品番号と理由を)
山田: お客様の予算や用途、好みによっておすすめできる商品は変わりますが、個人的にはM-250をお勧めしたいです。最初は色のバリエーションが合わないかと思っていましたが、実際に見るととても美しいです。籠目紋様と玉の映り込み、流れるようなデザインが生み出す動きが非常に面白く、底に施された菊紋も細かく繊細な表現がされています。この商品は、伝統と現代のデザインが見事に調和しており、江戸切子の魅力を存分に楽しんでいただける一品です。
5. 最近の江戸切子についてどう思いますか?
山田:最近の江戸切子は、色のバリエーションが増えて非常に華やかになっていると感じます。伝統的なデザインに加えて、より個性的で鮮やかな色使いの製品が多く登場しており、新しい魅力が生まれています。こうした変化は、江戸切子の可能性をさらに広げ、多くの人々にその美しさを届けることができると思います。
まとめ
インタビューを通して、ガラスへの長年の情熱と、江戸切子に対する深い愛情が伝わってきました。彼女が手掛ける作品は、伝統的な技法を大切にしながらも、現代的な感性を取り入れた美しいものばかりです。江戸切子の未来に、彼女の手から生み出される作品がどのような輝きを見せるのか、非常に楽しみです。