今回の記事のテーマは「江戸切子のお手入れ」についてです。
江戸切子は硝子の成形からカットまで一つ一つ熟練した職人による手作業で作られた
至高の逸品です。江戸切子のお手入れは、その美しさを保つために非常に重要となります。
以下の手順を参考にしてください。
手洗いを基本に: 江戸切子はデリケートな硝子製品ですので、食器洗浄機の使用は避け、手洗いを心がけましょう。
洗剤の選択: 中性洗剤を使用することが望ましいです。強い洗剤や漂白剤は避けてください。
柔らかいスポンジを使用: 硬いスポンジやブラシは傷をつける可能性があるため、柔らかいスポンジを使って優しく洗います。
洗浄方法: グラスの内側と外側を丁寧に洗い、特にカット部分には注意を払いましょう。汚れが残らないように、しっかりとすすぎます。
乾燥: 洗った後は、柔らかい布で水分を拭き取ります。直射日光を避け、風通しの良い場所で自然乾燥させると良いでしょう。
保管: 使用しないときは、埃や傷から守るために、専用のケースや布で包んで保管します。直射日光や湿気の多い場所は避けてください。
普段は使用せず、特別な時に使用する方も定期的に水洗いをして美しさを保ちましょう。
水洗いの場合には亀子たわしで優しくカットの溝を洗い、最後にスポンジで内側を洗うようにして頂ければと思います。
特に菊繋ぎ文様や八角篭目といった細かいカットが施されている商品にはたわしで優しく洗うことが効果的です。キズが付かないように丁寧に洗うことを心がけましょう。
菊繋ぎ文様
八角篭目文様
定期的にお手入れをしない場合に硝子が白く曇り、酸性の臭いを放つ場合もあります。良い硝子素材を使っている江戸切子だからこそお手入れが重要になってきます。
これらの手入れを行うことで、江戸切子の美しさを長く楽しむことができます。大切に扱い、日常の中でぜひその魅力を感じてください。