【公式Q&A】江戸切子のお手入れと品質|食洗機・熱湯がNGな理由を科学的に解説

【公式Q&A】江戸切子のお手入れと品質|食洗機・熱湯がNGな理由を科学的に解説

江戸切子-彩鳳-硝子工房彩鳳-ぐい呑-赤-アカ-切子-グラス

 江戸切子は職人の手による繊細な工芸品です。その美しさを守るためには、素材である硝子の特性を正しく理解し、適切な扱いをすることが欠かせません。今回は、お客様から寄せられる疑問について、科学的な視点と現場の経験に基づき回答いたします。

1. 温度変化と破損のリスク

Q. 食洗機や乾燥機は使えますか?

A. 原則として使用禁止です。

江戸切子(ソーダ硝子)は耐熱ガラスではありません。食洗機の高温や乾燥時の急激な温度変化(熱衝撃)で割れる危険性が非常に高いです。また、洗浄中の接触による欠けも防ぐため、必ず手洗いをお願いいたします。

Q. 温かい飲み物(お湯割りなど)に使ってもいいですか?

A. 常温・冷やしのみ対応です。温かいものはすべて自己責任となります。

「何度まで耐えられるか」という数値基準はありません。破損の原因は温度そのものではなく「温度差」にあります。冷えたグラスに温かいものを注ぐ行為は非常にリスクが高いため、当工房では推奨しておりません。
※電子レンジ、オーブン、直火はすべて厳禁です。

2. メンテナンスと「白いくもり」

Q. カットの溝に汚れが溜まった時は?

A. 「亀の子たわし」で優しくブラッシングしてください。

緻密な文様の溝は、スポンジだけでは汚れが落ちません。中性洗剤を使い、たわしで溝に沿って洗うのが昔からの効果的な方法です。力任せではなく、丁寧に洗うのがコツです。

Q. 硝子が白く曇ってしまいました。落ちますか?

A. 実際に試さない限り、落ちるかどうかは分かりません。

表面的な汚れなら洗えば落ちますが、長期間の放置で硝子内部まで変質が進んでいる場合は、元の透明感は戻りません。「定期的に水を通し、使用すること」が最高のメンテナンスです。

3. 破損した際の修理について

Q. 欠けてしまったグラスの「削り直し」はできますか?

A. 基本的には受け付けておりません。

修理には以下の通り、お客様にとって多くのリスクとデメリットが伴うためです。

  • 作業中に全体が割れてしまうリスクがあり、その際の補償はできません。
  • 修理後の破損リスクや、形状の変化による強度の低下が避けられません。
  • 送料は全額お客様負担となり、費用も作業後まで確定しません。
  • 自社製品以外(他社製品)の修理は一切お断りしております。

以上の理由から、安全性を考慮し、新しい商品へのお買い替えをご案内しております。

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